ホームマーケット日々のマーケットレポート米国の雇用統計(2016年2月)  雇用の増加ペースは月平均20万人超を維持【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

米国の雇用統計(2016年2月)  雇用の増加ペースは月平均20万人超を維持【デイリー】

2016年3月7日

【ポイント1】雇用者数は24.2万人増

サービス業の増加ペースが加速
■2016年2月の非農業部門雇用者数は前月比+24.2万人の増加となり、市場予想(ブルームバーグ集計)の同+19.5万人増を上回りました。

■過去2カ月で合計+3.0万人ほど上方修正されたこともあり、雇用の増加ペースは、3カ月移動平均で+22.8万人と、+20万人超の水準を維持しました。

■業種別では、製造業が5カ月振りの減少となったものの、サービス業と建設業の増加ペースが加速しました。

【ポイント2】失業率は4.9%

賃金上昇率は前年比+2.2%
■失業率は前月比横ばいの4.9%でした。景気拡大により労働供給(労働力人口)は大幅に増えましたが、それとほぼ同じペースで労働需要(就業者数)も拡大したためです。

■賃金上昇率は前月比▲0.1%となりました。1月が同+0.5%となっていた反動とみられます。前年同月比でも前月の+2.5%から+2.2%に鈍化しました。もっとも、労働需給が改善を続けていることを踏まえると、賃金上昇率は今後、底堅く推移すると考えられます。

【今後の展開】利上げ継続だが、そのペースは緩やかなものとなる見込み

■失業率が5%を下回っていることから判断すると、米国は完全雇用の状態にあると考えられます。これを背景に2016年も利上げは継続される見通しです。

■ただし、物価が低い水準で安定していること、足元の賃金上昇率が依然として低いことなどから、利上げのペースは緩やかなものとなる見込みです。

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