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米国のISM景況感指数(2016年2月)  製造業の在庫調整は間もなく終了へ【デイリー】

2016年3月4日

【ポイント1】製造業指数は上昇

新規受注、生産指数が50台を維持
■2016年2月のISM製造業景況感指数は、総合指数が49.5ポイントとなりました。前月の48.2ポイントからは1.3ポイント上昇し、好不況の分岐点となる50ポイントまで、あと一息のところにきました。

■内容を見ると、総合指数を構成する5指標のうち、生産、雇用指数が前月比で大きく上昇したほか、先行性のある新規受注指数が2カ月連続で50ポイントを上回り、良好な内容です。

■新規受注指数と在庫指数の動きから判断すると、製造業の在庫調整は今年1月~3月頃に終了する見込みです。

【ポイント2】非製造業指数は高水準

拡大基調を持続
■一方、2月の非製造業景況感指数は前月比0.1ポイント低下の53.4となりました。

■指数は50ポイントを超える水準で、おおむね横ばいの推移となっています。非製造業の拡大基調に変化のないことを示唆するものです。

【今後の展開】緩やかな利上げ継続へ

■ISM景況感指数から判断すると、製造業は今年の1月~3月頃に底入れし、上向きの循環に入ると予想されます。製造業の活動が勢いを取り戻すにつれ、非製造業の拡大ペースも再び加速する可能性が高いと考えられます。

■米景気の拡大を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを継続すると予想されます。ただ、物価上昇率がFRBの目標とする+2%を下回っていることなどから、そのペースは緩やかなものにとどまると見られます。

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