ホームマーケット日々のマーケットレポートアップルがNYダウ構成銘柄に【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

アップルがNYダウ構成銘柄に【デイリー】

2015年3月10日

【ポイント1】アップルとAT&Tを入れ換え

ビザの株式分割と同時
■米国のS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズ社(S&Pダウ)は6日、AT&Tに替えてアップルをNYダウの構成銘柄に加えると発表しました。3月19日の取引から指数に反映されます。NYダウの銘柄入れ替えは、2013年9月に、ゴールドマン・サックス、ビザ、ナイキの3銘柄が追加されて以来です。

■また同日から、すでに公表済みのビザの株式分割(1株を4株に分割)も反映されます。

【ポイント2】「情報技術」のウエイトは低下

電気通信サービスは1銘柄に
■NYダウは株価平均指数として知られ、値がさ株のウエイトが大きくなる傾向にあります。今回の入れ替えは、「情報技術」セクターへの追加になりますが、値がさ株のビザ(情報技術)の株式分割により、アップル追加後でも「情報技術」のウエイトは低下する見込みです。なおアップルについても、以前は値がさ株として知られていましたが、昨年6月に1株あたり7株の株式分割を行ったことで、NYダウへの採用が取りざたされていました。

■電気通信サービスは、AT&Tの除外によりベライゾン1銘柄となり、ウエイトは最小になります。

【今後の展開】NYダウは利益の成長に沿って上昇の見込み

■S&Pダウ指数委員会のブリッツァー委員長は、発表文で「アップルは、最も認知された株価指数にとって明確な選択だ」と述べました。NYダウへの採用は数値基準によらず、その企業が優れた評判を有し、持続的な成長を示し、多数の投資家によって保有されている場合に限るとされています。

■個別銘柄に関する中長期的な利益成長率の市場予想を見ると、AT&Tが年率5.3%に対してアップルは、同14.6%です。今回の入れ替えにより、NYダウ全体としても利益の成長性が向上することになります。NYダウは、利益の成長に沿って上昇することが期待されます。

(注)個別企業に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

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