ホームマーケット日々のマーケットレポート2014年の振り返り(世界の株式市場)  米国株式は史上最高値を更新【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

2014年の振り返り(世界の株式市場)  米国株式は史上最高値を更新【デイリー】

2014年12月29日

【ポイント1】史上最高値更新の米国株式

日本株式も大きく回復
■米国株式市場は、波乱含みではあったものの総じて堅調に推移し、史上最高値を更新する展開となりました。日本は年前半、地政学リスクに円高進展や消費税増税の影響が加わったことで欧米に比べ大幅に出遅れました。年央は年金改革等に対する期待から戻り基調となり、年後半は10月末の日銀の追加金融緩和以降、大きく値を戻しました。

■欧州はグローバル景気の回復を背景に、年央まで堅調に推移しましたが、その後は、ロシアへの追加制裁がユーロ圏経済へのマイナス要因となるなど値動きが重くなりました。ECBによる緩和期待が株価を支えました。

【ポイント2】新興国株式はまちまち

中国株式が大きく値を戻す
■新興国株式市場はまちまちの展開となりました。米国のQE縮小が1月から始まり、新興国からの資金流出懸念などから軟調な展開となりました。ただ、こうした動きは3月頃までで、米経済を中心に景気が底堅く推移する中で、新興国株式も次第に堅調さを取り戻しました。

■中国では年央以降規制緩和を小出しに打ち出し、11月に政策金利を引き下げる金融緩和を実施しました。これを受け、出遅れていた中国株式は大きく値を戻す展開となりました。

【今後の展開】堅調さ持続へ

■世界経済は米国を中心に堅調さを維持すると見られます。一方、原油価格の下落は物価を押し下げるため、日欧などで金融緩和強化が必要となる見通しです。また、原油価格の下落はコスト低下などから企業の利益率にプラスです。

■今後は米国の需要増に加え、企業の利益率向上が期待できそうです。2015年は、過剰流動性と低金利継続という環境下で、株式投資の魅力が拡大すると思われます。

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