ブラジル 9四半期ぶりのプラス成長
改善が続くブラジル経済 【デイリー】

2017年6月2日

【ポイント1】1-3月期のGDP成長率は前期比でプラス成長

■1日発表された2017年1-3月期の実質国内総生産(GDP)は前期比1.0%増となり、9四半期ぶりにプラス成長に転じました。前年同期比では▲0.4%と依然マイナスですが、2015年10-12月期の▲5.8%を底に改善傾向にあります。

■1-3月期は、農業部門が大幅に伸び、鉱工業や家計消費も緩やかながらも持ち直し傾向が続いています。

【ポイント2】今後も経済の改善が続く見込み

■ブラジル経済の改善を支えているのは16年5月に発足したテメル政権が進める経済・財政改革と、インフレ低下を受けた中央銀行の金融緩和です。

■ブラジルは5月31日に1.00%の利下げを行い、政策金利を10.25%としました。政策金利は16年10月の利下げ開始時の14.25%から、累計して
4.00%引き下げられており、経済活動に前向きな影響が期待できます。

■一方、経済・財政改革は、ここもとテメル大統領に不正疑惑が浮上しているため、改善が進まない可能性が懸念されます。

【今後の展開】金融市場は改革を見極める段階へ

■ブラジルの為替や金融市場は、テメル政権の経済・財政改革と景気の改善期待を織り込む形で、16年以降好調に推移してきました。今後も経済の改善が追い風となることが期待できる一方、経済・財政改革の中心テーマとなっている年金改革が十分な進捗を遂げることが出来るかが課題となりそうです。政治の安定性と合わせて今後の推移が注目されます。

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