最近の指標から見る日本経済(2017年1月)
海外景気や経済対策に支えられ、回復傾向が続く【デイリー】

2017年1月19日

【ポイント1】生産は持ち直しの動き

先行きも増加する見通し

■16年11月の鉱工業生産指数は、前月を1.5%上回りました。経済産業省は基調判断を「持ち直しの動き」に上方修正しました。中国景気の安定、米景気の回復、グローバルなITサイクルの回復が続く中で、日本から海外への輸出は増加しており、生産の持ち直しに寄与しています。

■製造工業生産予測調査によると、12月は2.0%、17年1月は2.2%と、それぞれ上昇が予想されており、先行きも増加傾向が続くと見られます。

【ポイント2】消費者物価のマイナス続く

原油高要因を除くと物価の基調は弱い

■16年11月の消費者物価指数(生鮮食品を除く、以下コア) は前年比▲ 0.4 % と、市場予想(▲0.3%)を下回り、前月と同じマイナス幅にとどまりました。エネルギーのマイナスが引続き縮小(10月▲7.9%→11月▲6.7%)しましたが、それ以外の通信、教養娯楽、被服及び履物などで伸びが鈍化ないしマイナスが拡大しました。企業の価格設定行動は依然として慎重で、原油高要因を除くと物価の基調は弱い状態が継続しています。

【今後の展開】海外景気や経済対策に支えられ、回復傾向が続く見込み

■年末から年明けにかけて公表された経済指標は、概ね10-12月期の景気回復の継続を確認する結果となりました。景気は16年7-9月期に持ち直しに転じており、海外景気の回復や政府の経済対策による下支えから、振れを伴いつつも回復傾向が続くと見られます。物価については、潜在成長力を上回る景気回復となることから、17年後半にかけて消費者物価コア指数は前年比1%程度まで伸び率が高まっていくと見られます。

関連マーケットレポート