ホームマーケット日々のマーケットレポート日本株、ITバブル期の高値を上回る【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

日本株、ITバブル期の高値を上回る【デイリー】

2015年6月24日

【ポイント1】取引時間中に株価は1996年12月以来の高値に

ギリシャ債務問題への楽観で上昇
■24日の日経平均株価は、前日比58.61円高の20,868.03円となりました。終値で2000年4月12日に付けたITバブル期の高値(20.833.21円)を上回りました。

■株価上昇は、企業収益が過去最高を更新するなか、ギリシャ債務問題への楽観的な見方が強まったことなどが背景です。

■米ドル円レートが、一時124円台を付けるなどやや円安の動きとなったことも株価を後押ししました。

【ポイント2】企業の中長期的な収益性向上への期待が高まる

2015年は20%増益へ
■企業が株主を重視する姿勢を強めていることも株価上昇を支えています。自社株買いなどにより資本効率を高める企業や社外取締役を増やす企業などが増え、日本企業の収益性が中長期的に向上する期待が高まり、海外投資家も注目しています。

■日経平均株価ベースの1株当たり利益は、2014年に7年ぶりに過去最高を更新し、2015年は前年比+20%と引き続き好調が見込まれます。

【今後の展開】企業収益の拡大に沿って株価は底堅い展開へ

■アベノミクスの成長戦略には企業の「稼ぐ力」を取り戻す施策が盛り込まれ、企業統治改革も進みつつあります。7月には新たな成長戦略が始動する予定です。日銀の「異次元緩和」の継続とあわせ政策面からのサポートが引き続き期待されます。

■景気回復と公的年金資金による株式需給の下支えもあり、株式市場を取り巻く環境は今後も良好と見られます。中国景気の動向など不透明な要素もありますが、株価は企業収益拡大に沿った展開が期待されます。

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