ホームマーケット日々のマーケットレポート2000年来の水準を回復した日経平均株価【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

2000年来の水準を回復した日経平均株価【デイリー】

2015年3月12日

【ポイント1】一時1万9,000円を超える

2000年4月以来の水準
■日経平均株価は、3月12日の日中に1万9,008円13銭と、2000年4月19日(終値)以来、実に約15年ぶりに1万9,000円台を回復しました。

■2月の下旬以降、1万8,600円から1万8,800円台での推移が続いていましたが、外部環境の好転から高値を追う展開となりました。

【ポイント2】景気に明るい兆し

過剰流動性を呼び込む
■11日に発表された1月の機械受注は前月比▲1.7%と、予想(同▲4%、ブルームバーグ調べ)を上回るなど、基調の強さが裏付けられました。また、厚生労働省の労働経済動向調査によれば2月は人手不足感が過去最高に達するなど、景気に明るい兆しがうかがえます。加えて、円ドルレートが2014年12月以来の121円台となったことも追い風となりました。

■こうした景気の好転期待を背景に、3月9日から開始されたECBの量的金融緩和をきっかけとした世界的な過剰流動性が日本株に集まった可能性も指摘されています。

【今後の展開】業績の好調さを評価する市場環境が続く

■日経平均株価が1万9,000円台で推移した2000年頃はIT(情報技術)バブルと呼ばれた局面で、PERはおおよそ70倍から100倍でした。足元では17.4倍と、株価にバブルが発生しているわけではありません。過剰流動性の増加により変動性が増す可能性はありますが、2015年度の経常利益は過去最高益を更新すると見込まれ、業績の好調さを評価する市場環境が続くと考えられます。

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