ホームマーケット日々のマーケットレポート米ドル円レートは120円台、株高傾向も進展【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

米ドル円レートは120円台、株高傾向も進展【デイリー】

2014年12月5日

【ポイント1】約7年4カ月ぶりに120円台

日経平均株価は6日続伸
■米ドル円レートは、4日のNY市場で一時1米ドル120.25円と2007年7月以来、約7年4カ月ぶりの水準となりました。米国景気への信頼感が高まり、ドル買い・円売りの流れが強まりました。その後、一時120円を割る場面もありましたが、日本時間の5日15時現在は120.02円前後と120円台を維持しました。

■5日の日経平均株価は前日比+33.24円の17,920.45円と6日続伸となりました。円安進行や好調な企業業績が好感されたと見られます。この6日間で日経平均株価は671.95円上昇し、2007年7月につけた18,000円にあと一歩と迫りました。

【ポイント2】NYダウは最高値水準

米国景気への信頼感高まる
■4日のNYダウは、小幅に下落したものの過去最高値近辺での推移となっています。その背景のひとつには米国景気の底堅さがあります。3日発表の地区連銀経済報告(ベージュブック)では、雇用の改善が幅広い地域で見られ、消費もほとんどの地域で拡大したことが示され、米国景気への信頼感が高まりました。

【今後の展開】円安・株高傾向が当面続く見込み

■これまでの円安・米ドル高傾向は、日米の景況感や金融政策の方向性の違いに加え、米国の「双子の赤字」(財政収支と貿易収支の赤字)の縮小傾向も大きく影響しています。「双子の赤字」は、歳出削減と税収増、シェールガス/オイルの増産による原油輸入の減少などから近年縮小傾向です。これらは足元でも米ドル高要因になっていると思われ、この傾向は続くと見られます。

■円安の進展は、日本企業にとってコスト増などのマイナス面もあります。ただし輸出企業の業績改善などにより、全体としてはプラスとみられ、2014年度の経常利益は2007年度の過去最高を上回る見込みです。

■また、消費税再増税の延期や賃上げの動きは、消費者マインドにプラスと見られます。企業業績の拡大や消費回復などが、今後の株価の支援材料になると思われます。

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