原油価格の動向(2017年3月)
3月初に調整したが、需給改善を背景に持ち直す見込み 【デイリー】

2017年3月28日

【ポイント1】OPECは協調減産を遵守

協調減産の延長を検討へ

■石油輸出国機構月報(OPEC Monthly OilMarket Report)の2017年3月号によれば、同年2月のOPEC総生産量は日量3,196万バレル、前月比▲14万バレルとなりました。

■16年11月末のOPEC総会で合意した原油生産量の上限である同3,250万バレルとの比較では、同54万バレル低い水準です。これまでのところ協調
減産は遵守されているといえるでしょう。

■2月25日、26日に開催されたOPECと非OPEC主要産油国合同閣僚生産監視委員会では、協調減産の延長を検討する方針を決定しました。

【ポイント2】 足元の価格は軟調に推移

米国製油所の定期補修等による

■協調減産の合意を受け、原油価格はWTIで見て、16年12月に1バレル当たり50ドル台に乗せましたが、17年3月に同50ドルを割り込みました。

■主要産油国による減産にもかかわらず、シェールオイルの増産や製油所の定期補修により、米国で在庫が積み上がってきたことから、供給過剰感が強まったためです。

【今後の展開】原油需給は良好、今後は堅調に推移しよう

■米国の製油所は、夏場のガソリン需要期に備え、毎年2月から3月にかけ稼働率を落として定期修理を行うため、この時期は精製量が抑えられ、原油在庫が積み上がりやすくなります。例年、4月頃から製油所の稼働率が上昇し始め、原油の需要が拡大、在庫は減少に向かいます。

■需給動向から判断すると、協調減産が維持される限り、原油価格が大きく崩れる可能性は低そうです。一方、価格がバレル当たり55ドル~60ドルを超えると、シェールオイル生産が急拡大する可能性があり、上値の余地も限定的と考えられます。原油価格は同50ドル近傍での推移となる見通しです。

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