鉄鉱石・石炭の価格動向
中国での需給好転を背景に底堅い推移 【デイリー】

2017年3月24日

【ポイント1】鉄鉱石価格は上昇

石炭価格も高水準を維持

■鉄鋼の主原料となる鉄鉱石の価格は、2016年秋から急上昇しました。10月初旬には1トン当たり約55ドルでしたが、17年2月以降は同90ドル前後で推移しています。

■一方、石炭価格は、鉄鋼用原材料としてのコークス製造などに利用される原料炭で見て、16年2月初旬の1トン当たり約75ドルを当面の底に上昇へと転じ、16年11月に同300ドル台に乗せました。その後は値を下げましたが、直近でも同150ドル台の水準を維持しています。

【ポイント2】中国での需給が好転

能力削減等による生産抑制が寄与

■価格上昇の背景には、最大の消費国である中国の需要の持ち直しと、同国での生産能力削減等を主因とする需給の改善があります。

■鉄鋼需要の拡大は、社会資本整備の推進によるものです。一方、石炭は、中国政府の指導による鉱山の生産能力削減や減産が、在庫の圧縮に寄与しています。クリーンエネルギーへの転換等を目的としたものですが、むしろ最近では石炭の供給不足が顕著となり、政府は一定の条件を満たした企業について、炭鉱の年間操業日数の短縮化目標を緩和したほか、大手の石炭会社に増産命令を下しました。これが、最近の価格下落につながったもようです。

【今後の展開】今後も底堅い展開へ

■目先的には鉄鉱石・石炭価格とも、中国政府による産業政策・規制の影響を受ける可能性が高いと考えられます。

■中国経済は、都市化政策の推進等を支えに安定した成長を維持する見通しです。中長期的には鉄鉱石等の資源価格も底堅い推移が予想されます。

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