ホームマーケット日々のマーケットレポート新興国の企業景況感  先進国向けの輸出拡大につれ緩やかな改善へ【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

新興国の企業景況感  先進国向けの輸出拡大につれ緩やかな改善へ【デイリー】

2015年4月3日

【ポイント1】インドは改善

インドネシアは軟調な展開
■HSBC・マークイット社による製造業購買担当者景況感指数(PMI)は、製造業の企業景況感を表し、好・不調を判断する境目は50ポイントです。製造業PMIは、新規受注、生産、雇用などいくつかの指数で構成されます。

■インドは、「モディノミクス」への期待などを背景として、生産指数や新規受注指数が上向いており好調さを持続しています。

■インドネシアは、悪天候やルピア安による原材料費の上昇などが抑制要因となり低下基調です。

■ベトナムは、内外需ともに好調に推移し生産指数や新規受注指数が好調な水準を維持しています。

■中国は、原材料費の低下が下支え要因となっている一方、内需と外需がやや弱く、昨年後半から50ポイント近辺で推移しています。

【ポイント2】ブラジルは大幅に低下

メキシコは好調を維持
■ブラジルは、構成指数が総じて低下し、製造業PMIは2011年9月以来の低水準となりました。内外需の低迷や、レアル安による原材料高が影響しています。

■メキシコは、米国向け輸出の拡大や雇用の堅調さなどから好調な水準を維持しています。

【今後の展開】先進国向けの輸出拡大につれ緩やかな改善へ

■アジアでは、インドやベトナムが先進国向けの輸出の改善と原材料費低下の恩恵を受けて好調さを持続すると思われます。中国は景気刺激策への期待を背景に、改善が見込まれます。インドネシアは政府の構造改革などにより低迷を脱することが期待されます。

■中南米では、ブラジルは物価抑制と通貨安による輸出拡大の見込みが強まるかが今後の改善のカギと考えられます。メキシコは、政府の構造改革や米国の底堅い景気などから好調さを維持すると見られます。

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