ホームマーケット日々のマーケットレポート2014年の振り返り(世界のリート市場)  世界的な金利低下を背景に上昇【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

2014年の振り返り(世界のリート市場)  世界的な金利低下を背景に上昇【デイリー】

2014年12月25日

【ポイント1】金利の動きに沿う展開

9月の調整局面を経て、再び上昇
■2014年のグローバルリート市場は、世界的な金利低下を背景に、前年末比+30%近い上昇となりました。米国10年国債利回りが前年末の3.0%台から足元2.2%台へ低下するなど、世界的な金利低下が背景です。

■米国でのQE(量的金融緩和)の終了見込みなどから、米国10年国債利回りが一時上昇し、グローバルリート市場は9月頃に下落しました。しかし、米FRBが低金利政策を長期間維持する観測が強まったことや世界経済の減速懸念が強まったことなどから、足元まで金利は低下傾向となり、グローバルリート市場は再び上昇基調となりました。

【ポイント2】全地域が好調

米国市場は30%超上昇
■2014年のリート市場は全地域が上昇しました。特に北米市場が前年末比+30%を超える上昇となりました。金利低下に加えて、景気の力強い回復が市場を押し上げました。一方、欧州市場は景気にやや減速感が見られ、アジア・パシフィック市場は底堅く推移したものの、世界経済の先行き不安などが影響し、やや出遅れました。

■新興国株式やハイイールド社債は原油安を背景に不安定となる場面もありましたが、リート市場は不動産市況が好調なこともあり、原油安の影響を大きく受けずに底堅く推移しました。

【今後の展開】2015年はアジア市場に注目

■米国では2015年半ば以降に利上げが行われる見方が強まっているものの、物価上昇圧力が緩やかなため、金利上昇も緩やかになる見込みです。また、日本、欧州では金融緩和策が強化される見込みもあり、2015年も世界的に低金利環境が続くと見られます。

■世界景気の緩やかな回復や低金利環境の継続などから世界の不動産市場は好調さが続くと見られます。その中で2014年にやや出遅れたアジア市場は、生産年齢人口の増加や中間所得層の拡大、都市化の進展などにより高い経済成長が見込まれることから注目されます。

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