ECBの金融政策(2017年9月)
金融政策は維持、10月に量的緩和縮小を決定へ 【デイリー】

2017年9月8日

【ポイント1】政策金利を据え置き

量的緩和策も継続

■欧州中央銀行(ECB)は9月7日の理事会で、政策金利、中銀預金金利(金融機関がECBに余剰資金を預け入れた際に適用する金利)をそれぞれ0.00%、▲0.40%に据え置きました。

■量的緩和策である資産購入プログラム(少なくとも2017年末まで合計で月600億ユーロの国債や社債などを購入する方針)も維持しました。

【ポイント2】フォワードガイダンス据え置き

物価見通しは小幅下方修正

■将来の金融政策に対する考え方を示すフォワードガイダンスは「資産購入プログラム終了後もかなりの期間、政策金利が現状水準で推移することを期待する」とし、前回から変更はありませんでした。

■ECBの見通しは、成長率については17年が1.9%から2.2%と上方修正されましたが、18年以降は据え置かれました。物価については、ユーロ高を反映し、17年が1.5%、18年が1.2%、19年が1.5%と、18年以降が小幅に下方修正されました。ECBは最近のユーロ高の主因を内需の強さと分析し、堅調な内需を背景にインフレ見通しの下方修正を小幅にとどめました。

【今後の展開】量的緩和縮小が10月に発表される見込み

■ドラギ総裁は記者会見で、次回10月の理事会で量的緩和プログラムの見直しを決定することを示唆しました。また、最近のユーロ高について「不確実性の源になっており、監視する必要がある」と言明し、ユーロ高をけん制しました。

■ドラギ総裁の記者会見を受けて、ユーロは対ドルで1.20台に上昇しました。ドラギ総裁のユーロ高へのけん制発言が踏み込んだ表現にならなかったことで、ユーロ買いが加速しました。10月のECB理事会に向けユーロの堅調地合いは続きそうです。

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