中国株式市場 深圳・香港の相互取引開始で売買の活発化に期待 【デイリー】

2016年12月6日

【ポイント1】本土株投資の道が広がる

■12月5日から、中国深圳と香港の両証券取引所は株式の売買注文を取り次ぐ相互取引を開始しました。14年11月に上海と香港市場間で始まった相互取引に次ぐ取引となります。中国本土の投資家は上海市場に加え、深圳市場を経由することで対象銘柄が増加することになり、人民元建て以外の株式に投資する道がさらに開けました。一方、海外投資家の中国本土株投資には制限がありますが、今後は特別な資格がなくても深圳上場の人民元建て株式に投資することができるようになりました。

【ポイント2】新興企業に注目

■深圳株式市場は、成長が見込まれる民間企業が多く上場しています。例えば、珠海格力電器や美的集団等の電機大手のほか、京東方科技集団といったIT(情報技術)企業が上場しています。こうした企業はこれまで海外投資家は取引できませんでした。中国企業の成長性やグローバル展開を見据え、海外から徐々に資金が流入すると期待されます。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

【今後の展開】人民元の国際化を推進

■深圳・香港証券取引所の相互取引は、中国政府の資本自由化策の一環です。相互取引によって売買が活発化し、人民元の流通が増えれば、人民元の国際化が促進されます。また、海外投資家の売買がより自由化されれば、多くの機関投資家が運用の目安としているMSCIインデックスに採用され、中国株式市場の時価総額が拡大する可能性が高まります。

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