豪州のGDP成長率(2016年10-12月期)
前期比プラス成長に戻る。豪ドルは底堅い展開へ【デイリー】

2017年3月1日

【ポイント1】プラス成長に戻る

民間投資が回復

■2016年10-12月期の豪州の実質GDP成長率は前期比+1.1% と市場予想(Bloomberg集計)の同+0.8%を上回り、プラス成長に戻りました。

■前期に同▲1.3%に落ち込んだ住宅投資が同+1.2%に回復した上、設備投資が同+1.6%と資源価格の上昇から10四半期ぶりにプラスに転換するなど、民間投資に明るさが増しました。純輸出、政府支出も回復しました。

【ポイント2】経常収支も大幅に改善

資源価格の持ち直しが貢献

■一方、2016年10-12月期の経常収支は▲39億豪ドルとなり、前期の▲102億豪ドルから大幅に改善しました。経常赤字は15年ぶりの規模まで縮小しました。背景には、2016年末にかけて鉄鉱石と石炭価格が上昇した結果、輸出金額が急拡大し貿易収支が黒字に転換したことがあげられます。

【今後の展開】豪ドルは底堅い展開へ

■豪州経済は堅調さを増すと予想されます。資源セクター(*)の成長率に対する寄与度は、前年比では依然マイナスですが、資源価格が堅調に推移していることから、今後はプラスに寄与する可能性があります。また、資源価格が現在の水準で推移すれば経常収支が黒字に転換する可能性が高まりそうです。豪州経済の堅調さに加え、経常収支の大幅な改善は、豪ドルを下支えすると期待されます。

(*)資源セクター=鉱業投資+財純輸出

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