ホームマーケット日々のマーケットレポート豪中銀は利下げ実施、利下げ打ち止め感から豪ドルは上昇【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

豪中銀は利下げ実施、利下げ打ち止め感から豪ドルは上昇【デイリー】

2015年5月7日

【ポイント1】過去最低の2%に引き下げ

利下げに打ち止め感
■オーストラリア準備銀行(RBA)は5日、政策金利を0.25%引き下げ2.00%としました。利下げは今年2月以来、3会合ぶりです。

■市場では29名のエコノミストのうち25名が利下げを予想しており、大方の予想通りとなりました。

■声明文では、物価が安定的に推移する見通しにより利下げが可能になったことが示されました。

■前回まで維持されていた「必要があれば景気下支えのため追加的な金融緩和を行う」との文言が削除されました。消費の改善傾向や文言の削除などから利下げに打ち止め感が出ています。

【ポイント2】豪ドルは上昇に転じる

物価上昇率は低下傾向
■豪ドル円レートは5日、前日比1.1%高の95.19円となりました。利下げ発表直後は下落したものの、利下げ打ち止め感が強まったことから上昇に転じました。

■物価上昇率は、賃金上昇率の低下などから低下傾向にあります。RBAは「今後1~2年の物価見通しがインフレ目標に沿う」とのこれまでの見方を維持しました。

■RBAは、足元で資源価格が上昇傾向にあるものの、豪ドルはまだ高いとし、豪ドル高への警戒姿勢を維持しました。

【今後の展開】政策金利は当面据え置きの見通し、豪ドルは底堅く推移する見込み

■利下げ効果などにより、景気は、消費主導の緩やかな回復が見込まれます。

■物価上昇率は、今回の利下げによっても賃金上昇率の低下が見込まれることなどから、安定的に推移する見込みです。

■世界的な景気拡大を背景とした企業収益の拡大などから、株式やリートは底堅く推移することが期待されます。

■豪州の政策金利は当面据え置きが見込まれることや日銀の金融緩和が当面続くと見られることから、豪ドルは対円で底堅く推移する見込みです。

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