ホームマーケット日々のマーケットレポート最近の指標から見る豪州経済(2015年4月)  消費に回復の兆し、景気は底堅い推移へ【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

最近の指標から見る豪州経済(2015年4月)  消費に回復の兆し、景気は底堅い推移へ【デイリー】

2015年4月22日

【ポイント1】消費に回復の兆し

輸出や設備投資は弱含む
■小売売上高は、住宅ブームのなか家具や家電が増加したことなどから足元で伸び率が持ち直しました。消費は、ガソリン価格の低下による購買力の向上などから緩やかな回復が見込まれます。

■輸出は、資源価格の下落により不透明感が強まっています。設備投資は、鉱業関連などが軟調に推移しています。一方、住宅投資は、緩和的な金融環境の中で堅調な推移が続く見込みです。

【ポイント2】物価上昇率は低下傾向

追加利下げ観測が強まる
■賃金上昇率の低下や原油・資源価格の下落などから、物価上昇率は低下傾向にあります。原油・資源価格や賃金上昇率は引き続き安定した推移が見込まれることから、物価上昇率は当面低位で推移する見込みです。

■豪州準備銀行(RBA)は、4月7日の金融政策決定会合で政策金利を過去最低の2.25%で据え置きました。RBAは景気下支えのため追加利下げを実施する可能性があることを示しました。

【今後の展開】輸出や設備投資の弱さを消費や住宅投資が下支えし景気は底堅く推移

■輸出や設備投資の弱さを消費や住宅投資が下支えし、景気は底堅く推移する見込みです。

■物価上昇率が低下したことなどから、追加利下げの実施が見込まれます。ただし、不動産価格が上昇基調にあることや消費が底堅さを維持すると見られることから、利下げは小幅にとどまると思われます。

■比較的高い金利水準が維持され、日銀の金融緩和が続くと見られることから、豪ドルは対円で底堅く推移する見込みです。

■底堅い景気を背景とした企業収益の拡大や高い配当利回りなどが魅力となり、株式やリートは上昇基調が続くことが期待されます。

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