ホームマーケット日々のマーケットレポートトルコ中銀、2会合連続の利下げ【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

トルコ中銀、2会合連続の利下げ【デイリー】

2015年2月25日

【ポイント1】主要政策金利を引き下げ

政策金利水準の正常化を進める
■トルコ中央銀行(以下、中銀)は24日、主要な政策金利である1週間物レポ金利を0.25%引き下げ7.50%に、金利誘導レンジの上限金利を0.50%引き下げ10.75%に、下限金利を0.25%引き下げ7.25%にすることを発表しました。

■中銀は、2014年1月にトルコリラの安定化を狙い、臨時の措置として各種政策金利を大幅に引き上げました。その後は利下げによる金利水準の正常化を進めており、市場では、中銀が前回1月の会合に続き利下げするとの見方が大勢でした。

【ポイント2】物価上昇率低下などに対応

慎重に利下げを進める方針
■1月の消費者物価指数は前年同月比+7.24%と、前月の同+8.17%から低下し、市場の1年後の予想も同+6.69%とさらに低下する見込みになっています。中銀は、これまでの金融引き締め策の効果などから、物価の基調は落ち着きつつあると見ており、利下げ継続が適当と判断したと見られます。

■ただし中銀は、野菜などの食品や原油の価格変動が大きいことや、足元の物価上昇率や市場予想が目標(年+5%)と比べてまだ高いことなども考慮し、利下げ幅を小幅にとどめました。

【今後の展開】利下げ継続には、リラの安定などを通じた物価見通しの低下が重要

■中銀は、物価見通しが顕著に改善するまで、現行の慎重なスタンスを続ける考えです。声明文では、前回と同様に、市場の物価見通し、足元の物価動向、その他物価に影響を与える要因を注視する方針が示されました。

■物価上昇率や物価見通しが低下傾向にあり、中銀は今後も利下げによる金利水準の正常化で景気を支えると見られます。さらなる利下げの継続には、リラの安定などを通じ、市場の物価見通しが一段と低下することが重要になりそうです。

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