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最近の指標から見る豪州経済(2015年1月)  低金利で内需が底堅く推移【デイリー】

2015年1月27日

【ポイント1】消費は底堅く推移

輸出に底入れ感
■小売売上高は、昨年来、前年同月比+5%前後で推移しています。消費は、雇用の改善や低金利政策を背景に底堅い状況です。

■企業景況感の改善などから雇用者数が増加基調にあり、雇用は緩やかに改善しています。住宅建設許可件数が増加傾向にあるなど、住宅市場は拡大基調にあります。

■輸出は、資源価格が下落しているものの中国向け鉄鉱石などが拡大していることから、底入れ感が出ています。

【ポイント2】物価は低下基調で推移

市場では利下げ観測が強まる
■賃金の上昇率が年+2.5%前後で安定して推移する一方、原油・資源価格が下落しており、物価上昇率は低下基調にあります。

■インフレ圧力が弱まっているため、市場では豪州準備銀行(RBA)による利下げ観測が強まっています。

【今後の展開】低金利政策による内需の拡大により景気は底堅く推移

■物価上昇率の低下から低金利政策は当面維持される見込みです。低金利による内需の拡大にけん引され景気は底堅く推移すると思われます。

■中国の景気刺激策や主要国での金融緩和策の効果が強まる場合は、輸出が拡大する期待が高まります。

■RBAが利下げを実施した場合でも、雇用や住宅市場の緩やかな拡大を背景に、主要国と比べ高い金利水準は維持されると見られます。

■原油・資源価格のさらなる下落は限定的と見られることや、底堅い内需が当面継続することに支えられ、豪ドルは底堅い推移が見込まれます。

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