ホームマーケット日々のマーケットレポートオーストラリアの金融政策(2014年10月)  13会合連続の政策金利据え置き【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

オーストラリアの金融政策(2014年10月)  13会合連続の政策金利据え置き【デイリー】

2014年10月7日

【ポイント1】約1年半過去最低を維持

市場予想通りの決定
■オーストラリア準備銀行(以下、RBA)は7日、政策金利を過去最低の2.5%に据え置くことを発表しました。据え置きは13会合連続となりました。

■今回の声明文でも、「現行の政策は、景気とインフレの見通しに沿う」とし、低金利政策の継続を前回に引き続き示唆しました。

【ポイント2】物価上昇率は低下に向かう見込み

景気は底堅さを維持
■物価上昇率は、賃金が緩やかな上昇率にとどまりそうなことや、年内予定の炭素税廃止の影響などから緩やかな低下が見込まれます。

■8月の雇用者数は統計の変更が影響して大幅に増加しました。雇用は、基調として緩やかな改善が続いており、企業景況感の良さに支えられ今後も改善が見込まれます。

■住宅市場は堅調に推移しています。消費は、雇用環境の改善に支えられ底堅さを維持しそうです。

■輸出は、低迷していた中国向け鉄鉱石輸出が増加しはじめており、明るい兆しも見られます。

【今後の展開】利上げ観測が強まるのは来年以降、豪ドルは相対的高金利で底堅い

■GDP成長率は、低金利による住宅投資の拡大、住宅価格と株価の上昇、雇用環境の改善を背景とした個人消費の増加に支えられ、年率+3%前後で推移しそうです。

■RBAは、今後2年間の物価上昇率が年+2~3%の目標と合致するとの見方を示しています。物価はRBAの見方に沿って推移しそうです。

■雇用の改善や堅調な住宅市場、物価上昇率の高止まりなどから、利下げは難しいと見られ、RBAは政策金利を当面据え置きそうです。景気回復が本格化し利上げ観測が強まるのは、来年以降となりそうです。

■豪ドルは、相対的な高金利が当面継続しそうなことから、底堅い推移が見込まれます。

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