ホームマーケット日々のマーケットレポート【デイリー No.1,908】アジア新興国(4カ国)の製造業PMI/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

【デイリー No.1,908】アジア新興国(4カ国)の製造業PMI

2014年7月8日

<ポイント>
・インド、インドネシア、ベトナムの製造業購買担当者景況感指数(PMI)は、2013年後半以降上昇傾向です。
・中国の製造業PMIは、2014年初からの低下から足元で上昇に転じました。
・中国景気の安定化が下支えとなり、アセアン各国、インドの景気は底堅く推移しそうです。

1.3カ国の製造業PMIは上昇傾向

 民間企業のHSBCとマークイットが発表するインド、インドネシア、ベトナムの製造業購買担当者景況感指数(PMI)は、世界経済の緩やかな回復や主要国での金融緩和などを背景に上昇傾向です。3カ国の製造業PMIを各国の名目GDP金額により加重平均した合成指数は、2013年秋以降の上昇傾向が続いています。
 また、3カ国別の製造業PMIの推移をみると、2013年後半以降は各国間でのばらつきが小さくなっています。インドやインドネシアで、経常収支やインフレへの懸念が後退したことが要因と見られます。

2.中国は足元で上昇に転換

 中国の製造業PMIは、固定資産投資や輸出の減速などを受けて4月まで軟調に推移しました。政府の景気支援策の発表などから5月以降は上昇傾向が強まり、6月は50.7ポイントと好・不況の境目となる50を上回りました。

3.今後の市場見通し

 中国の製造業PMIと3カ国の製造業PMIの動きには緩やかな連動性がみられます。中国の輸入などを通じて、中国の景気動向は各国へ影響しているとみられます。
 今後は、中国景気の安定化が下支えとなり、アセアン各国、インドの景気は底堅く推移しそうです。

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