ホームマーケット日々のマーケットレポート2025年6月の注目イベント 日米の金融政策に注目

2025年6月の注目イベント
日米の金融政策に注目

2025年5月28日

■16、17日には、日銀による金融政策決定会合が開催されます。日銀は、5月半ばに公表された前回会合の主な意見で、「米国の関税政策の展開がある程度落ち着くまでは様子見モードを続けざるを得ない」と利上げに慎重な姿勢を示す一方、政策経路は「今後いつでも変わりうる」としています。今会合も政策金利が据え置かれることが予想されますが、今後の展開を見通す上で、声明文や記者会見の内容が注目されます。


■17、18日には米連邦準備制度理事会(FRB)が公開市場委員会(FOMC)を開催します。市場では、相互関税の一部実施延期や、5月12日に米国と中国が互いに課している追加関税を大幅に引き下げると発表したことなどを受け、トランプ政権の通商政策に対する不透明感は一時的に後退していると見られる一方、税制改革法案により財政が悪化する可能性を懸念する向きもあります。関税率が低水準であれば年後半に利下げを検討する旨のFRB高官による発言も見られる中、今回の会合で公表される声明文や経済見通しが注目されます。


■15日から17日まで、主要七カ国首脳会議(G7サミット)がカナダで開催されます。今回は、日本やドイツ、カナダなど多数の参加国首脳が初参加となることに加え、トランプ大統領が4年ぶりに参加します。通商関係に関わる議論などが焦点となると見られ、共同宣言の内容や採択の有無にも注目が集まります。

   

 


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