2025年5月の注目イベント
米国の金融政策に注目
2025年4月23日
■米国では、6~7日に米連邦準備制度理事会(FRB)が米公開市場委員会(FOMC)を開催します。トランプ政権が相次いで関税措置を発表したことなどを受けて、米国内外の物価・成長率の見通しに対する不透明感が高まっています。パウエルFRB議長は4月中旬に行われた講演において、関税の影響は従来のFRBによる試算よりも大きいとし、「当面は、政策スタンスの調整を検討する前に、より明確な状況が明らかになるまで待つことができる」と金融政策の変更に慎重な姿勢を示しました。トランプ大統領はFRBに対して早期利下げを要求していますが、関税の影響や4月30日に公表される米国の1-3月期GDPなど直近の経済統計を踏まえた、今回の会合における声明文や記者会見の内容が注目されます。
■16日に公表される日本の1-3月期GDPは、民間消費の軟調さや輸入の増加などを背景に、10-12月期(前期比年率+2.2%)から減速すると見られます。日銀による次回の利上げ時期が後ろ倒しされるとの観測が高まる中、今後の日本の景気動向を測る上でも、23日に公表される4月全国CPIなど月次の経済統計にも注目が集まりそうです。
■15~16日には、アジア太平洋経済協力(APEC)貿易担当大臣会合が開催されます。国際的な通商関係に対する関心が高まっている中、日本、米国、中国などAPEC加盟21カ国による議論の内容や声明などが注目されます。
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