日本株にまつわる5つの誤解 
その5 低成長の日本で株を買っても儲からない?

2022年8月4日

景気停滞が長引く日本で株を買っても儲からない?

■日本経済の停滞が続く中、「日本株なんて買っても儲からない」と考える向きは少なくないようです。こうした日本悲観論に昨今の円安が加わり、個人投資家の海外資産シフトが加速しています。2022年上期の公募株式投信への純資金流入額(除く上場投資信託(ETF)、投信協会調べ)は前年同期比2%増の4兆651億円でしたが、外国株投信への流入額は前年同期比40%増の2兆734億円に達しました。

 


日本株でもROEが改善する銘柄は高パフォーマンス

■敬遠されがちな日本株でも、パフォーマンスが良好な一群があります。それは、株主資本利益率(ROE)を改善させている銘柄です。日本株のROEが最近のピークを付けた2018年3月末と直近決算期末である2022年3月末について、東証1部上場全銘柄(除く金融・赤字・債務超過企業)をROEで4分位にランク付けし(1が最上位、4が最下位)、ランクの移動と株価の関係を見たのが下の表です。


■2018年3月末から2022年3月末にかけてTOPIXは13.4%上昇しましたが、ROEのランクが下がった銘柄群のパフォーマンスは大きなマイナスとなりました。一方、ランクが上昇した銘柄群のパフォーマンスは概ね良好で、中でも最下位の「4」から最上位の「1」に大きく上昇した銘柄群の平均パフォーマンスは90.8%に達しました。「株価は経営の通信簿」とも言われますが、日本株でもROEを上げるよう頑張っている企業は、株価上昇という形で市場から高い評価を受けている、と言えそうです。

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