アジア・オセアニアのリート市場は続伸
景気回復期待が高まり、各市場が上昇

2021年5月13日

【ポイント1】アジア・オセアニアリートは続伸

■2021年4月のアジア・オセアニアのリート市場は、堅調な経済指標や中長期的な景気回復期待を背景に、すべての市場が上昇しました。現地通貨ベースでみた4月のアジア・パシフィック・リート指数(除く日本)のリターンは+2.8%、シンガポールは+2.0%、香港は+3.5%、オーストラリアは+3.1%でした。


■また、円ベースでみたアジア・パシフィック・リート指数(除く日本)のリターンは+2.9%、シンガポールは+1.9%、香港は+2.5%、オーストラリアは+3.5%となり、為替効果は豪ドルのみプラスとなりました。

【ポイント2】4月は各市場が上昇

■4月のシンガポールリート市場は、第1四半期のGDP成長率が5四半期ぶりに前年比でプラスへ転じたほか、小売売上高が約2年ぶりに前年比プラスに転じるなど、景気の回復が確認されて好調に推移しました。香港リート市場は、香港政府がワクチン接種を条件とした飲食店の収容人数制限緩和や、中国本土との往来をめぐる防疫措置の緩和方針を示したことで景気回復期待が高まり、上昇しました。豪州リート市場においても、オーストラリアとニュージーランドとの間で隔離措置なしで往来を認めるトラベルバブルが発表されたほか、豪州消費者信頼感指数が2010年以来の高い水準となり、景気回復への期待が一段と高まりました。

【今後の展開】中長期的な景気回復期待を背景に堅調な展開

■各国の大規模な金融・財政政策やコロナワクチンの普及などから景気は回復傾向にあり、アジア・オセアニアのリート市場は堅調に推移すると予想します。シンガポールリート市場は、徹底した感染対策により底堅い推移を想定します。シンガポール政府は、足元の新型コロナウイルス市中感染増加を受けて渡航制限やソーシャルディスタンス規制の強化を発表しました。今回の規制は予防的な感染抑制措置であり、今後国内の新規感染者が落ち着くとともに経済正常化が進むとみています。香港リート市場は、政府がワクチン接種が完了した市民を対象に行動制限を一部緩和するなど、感染の落ち着きが評価を高める展開を予想します。豪州リート市場は、良好なファンダメンタルズの下、内需の回復とともに堅調な推移を予想します。国・地域間での人の往来の再開により、観光業界をはじめとした国内景気の回復を見込んでいます。

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