好業績を背景に日本株式市場の上昇基調が続こう

製造業の業績回復が鮮明に

2021年2月3日

【ポイント1】1月末にやや失速気味に

米国株式市場下落の影響

■1月の日本株式市場は、米国での「ブルーウェーブ」(*)の実現と追加の経済対策、また、10-12月期の日本企業の業績に対する期待などから、30年ぶりに日経平均株価で2万8,000円台回復となりました。ただ、月末にかけては、米国株式市場で一部銘柄の投機的な取引に起因した急落を受け、急速に上昇してきた日本株式市場もやや失速気味の展開となりました。


(*)民主党を表す“青”が大統領、上院・下院の過半数を制することで、共和党を飲み込む波のような動きとなることをなぞらえたもの。



【ポイント2】製造業の業績回復が鮮明に

非製造業は厳しい展開

■日本企業の10-12月期決算の発表は時価総額ベースで4割弱の進捗です(2月2日現在、QUICKベース)。経常利益は全体(除く金融)で前年同期比▲8.9%、製造業が同+14.3%、非製造業が同▲35.5%です。


■製造業の業績回復は中国をはじめ世界経済が緩やかに回復し、貿易環境が改善していることが背景です。一方、非製造業は、新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が制約されていることなどから厳しい状況を強いられています。



【今後の展開】好業績を背景に上昇基調が続こう

■1月末にやや失速した日本株式市場ですが、総じて上昇基調が続くと期待されます。昨年11月以降急上昇した株式市場ですが、12カ月先予想株価収益率(PER)は概ね横這い傾向で推移しており、業績との関係からみて過熱感は高まっていません。将来の好業績を冷静に織り込みながら期待を形成していると考えられます。

■今後企業業績は年後半に向け、堅調に推移すると期待されます。世界でワクチン接種が加速すると考えられること、バイデン政権の大型景気対策の実現が視野に入り始めること、主要先進国・地域の緩和的な金融政策に変化はなく、潤沢な流動性があること、などが背景です。製造業の増益基調が持続すると予想されますが、日本経済の回復の足取りが確かになることで、非製造業の減益縮小・増益転換も期待できそうです。

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