ラ米通貨の優等生、メキシコペソは堅調推移
利回り追求の動きなどがサポート

2020年10月22日

【ポイント1】メキシコペソは上昇

■足元のメキシコペソは堅調に推移しています。10月20日現在、対米ドルで前月末比4.71%、対円でも同4.72%上昇しています。

■メキシコペソは7月以降、世界的な景気回復期待の高まりを背景に反発してきました。市場にリスク回避的な動きが広がった9月は下落しましたが、総じて上昇基調を維持しています。各国・地域で積極的な金融・財政政策が実施される中、メキシコでも9月に11会合連続となる利下げが決定されましたが、市場の利回りを追求する動きが、先進国比金利水準が高いメキシコペソの支援材料になっているとみられます。

【ポイント2】米国に追随し景気回復も、見通しは慎重

■一方、メキシコ経済はコロナ禍などから大幅に悪化しました。6、7月にかけて回復し始めましたが、中銀は不確実性とダウンサイドリスクがあるとして、今年の実質GDP成長率見通しを▲8.8%~▲12.8%と発表しました。

■弊社では、今年の実質GDP成長率見通しを▲9.3%、2021年は同+2.5%と予想しています。メキシコの財政政策の不足などから、2021年の見通しを市場予想に比べ慎重にみています。金融政策では、今年更に0.25%の追加緩和を行うと予想します。

【今後の展開】新型コロナ感染状況、米国経済・大統領選の先行きを注視

■世界的な金融緩和環境、利回り追求の動きなどから、メキシコペソは引き続き底堅く推移することが見込まれます。ただし、新型コロナの感染再拡大や米中対立の深刻化などからリスク回避的な動きが強まれば、メキシコペソの上値は抑制されると考えます。また、メキシコ経済は米国経済の影響を大きく受けるため、米大統領選や景気の動向には注意が必要です。足元上昇しているメキシコの物価についても同様です。

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