中国のGDP成長率は2期ぶりにプラス転換
4-6月期は+3.2%、20年は3%を上回る成長を予想

2020年7月17日

【ポイント1】4-6月期GDPは+3.2%

2期ぶりにプラス転換

■中国国家統計局は16日、主要経済指標を発表しました。4-6月期の実質GDP成長率は前年同期比+3.2%と、市場予想(同+2.4%)を上回り、前期の▲6.8%から2期ぶりにプラス転換しました。中国経済は1‐3月期に、四半期で統計を遡れる1992年以降で初めてマイナス成長に陥りましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の封じ込めにいち早く成功し、生産主導でプラス成長に戻りました。

【ポイント2】生産はプラスが続く

投資や消費も回復傾向

■6月の鉱工業生産は前年同月比+4.8%と、5月の同+4.4%から伸び率が拡大しました。3月以降生産活動が再開され、自動車、半導体などを中心に4月以降前年を上回っています。

■6月の小売売上高は前年同月比▲1.8%と、5月の同▲2.8%から減少率が縮小しました。新型コロナの影響で、飲食業などで売り上げが落ち込んでいる一方、インターネット販売は伸びています。

■1~6月の固定資産投資は前年同期比▲3.1%と、1~5月の同▲6.3%から減少率が縮小しました。インフラや不動産への投資が回復に向かいました。

【今後の展開】20年の中国経済は3%を上回る成長へ

■新型コロナの感染拡大の封じ込めに成功した中国は、他国に先駆けて経済活動を再開し、5月の全人代(全国人民代表大会)で積極的な財政出動の方針を決め、景気を下支えしてきました。その結果、4‐6月期の実質GDPの水準は、季節調整ベースで、19年10‐12月期のコロナショック前のレベルを上回りました。政府の景気刺激策を踏まえると、20年後半も中国経済は勢いを維持するとみられます。弊社は、20年の実質GDP成長率を+3.6%、21年を+8.3%と予想しています。

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