順調に回復する米国社債市場
特に、投資適格社債(IG債)のパフォーマンスが好調

2020年7月16日

【ポイント1】米国社債市場は順調に回復

新型コロナによる混乱から立ち直り

■米国社債市場は、新型コロナ感染拡大を受けた企業業績の悪化懸念や信用リスクの上昇により、今年3月に大幅にパフォーマンスが悪化しました。しかし、3月23日に米連邦準備制度理事会(FRB)が社債購入プログラムを含む大規模な追加の金融緩和策を発表したため、社債市場は反発に転じました。

■7月14日までの年初来騰落率を見ると、ハイイールド社債は▲2.5%のマイナスですが、投資適格社債は+4.9%のプラスまで回復し年初来高値の水準に迫っています。

【ポイント2】相対的に高い利回りが魅力

米国の金融緩和政策は当面継続

■社債スプレッド(社債と国債の利回り格差)は、新型コロナによる信用収縮が極端に高まったことから、3月23日には投資適格社債が338bp(ベーシスポイント)、ハイイールド社債が1,100bpまで急上昇しました。

■その後は、FRBが社債購入を開始し、ゼロ金利政策を当面維持するとしたことから、社債スプレッドは縮小へ向かい、足元では投資適格社債が176bp、ハイイールド社債が585bpまで低下しています。

【今後の展開】堅調な展開が続く見込み

■米国経済は、5月中旬からの経済活動再開、大規模な財政支援、FRBによる金融緩和の継続を背景に、緩やかながら回復が続くと考えられ、社債市場は堅調な展開が続くとみられます。ウィズコロナ下で低金利が恒常化する中、投資適格社債、ハイイールド社債ともに、利回りを追求する資金流入が続くと期待されます。

■足元、米国では新型コロナの感染が再拡大し、一部の州では経済活動再開を一時停止する動きが広まっています。行動制限が拡大したり、長期化した場合、企業業績に影響を及ぼすことが想定されますが、FRBによる金融緩和の継続、社債購入実施などから、社債市場はある程度下支えされると考えます。

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