世界の「投信マネー」(2020年6月)
引き続き米国債券ファンドへの流入続く

2020年7月14日

全体の流入超過額はMMFの流出で縮小

■6月の投信マネーは全体で+378億ドル(5月+1,438億ドル)と流入超過額が縮小しました。「MMF」が▲764億ドル(同+916億ドル)となったことが主因です。ただ、内訳をみると「債券」は+1,071億ドル(同+651億ドル)と流入が加速しました。一方、「金」などを含む「オルタナ」は+98億ドル(同+146億ドル)、「バランス」は▲19億ドル(同▲13億ドル)でした。「株式」は▲8億ドルと前月の▲262億ドルから流出超過額が大きく減少しました。

債券ファンドは米国クレジットへの流入継続

■債券ファンドは「米国」への流入が続いています。特に「投資適格社債」、「ハイ・イールド社債」といったクレジットファンドへの流入が顕著です。米連邦準備制度理事会(FRB)が個別企業の社債購入を開始したことなどから安心感が広がっています。

株式ファンドは流出超過額が縮小

■株式ファンドは「先進国」が+161億ドル(同▲109億ドル)でした。「北米」が+96億ドル(同▲85億ドル)、「アジア(日本を含む)」が+26億ドル(同+58億ドル)等でした。一方、「新興国」は▲170億ドル(同▲153億ドル)でした。5カ月連続の流出超です。引き続き新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、不透明感が強い状況です。

7月第1週の新興国株式ファンドへの流入には注意が必要

■新興国株式ファンドが、7月第1週に+57億ドルと20年2月以来の流入超となりました。中心は「アジア」で+63億ドルで、そのうち「中国」が+60億ドルです。7月1日に発表された景気指標が好調であったことなどから安心感が広がり、資金の流入が加速したと考えられます。ただ、香港国家安全法に関連する思惑的な動きである可能性もあり、新興国株式ファンドの動向には注意が必要です。

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