インド株式市場はもみ合う展開(2020年2月後半)
SENSEXは2月初に反発後、一進一退

2020年2月20日

【ポイント1】SENSEXは反発後、高値圏でもみ合う展開

■インド株式市場は、2月初に急落しましたが、その後切り返し、高値圏でもみ合っています。代表的な株価指数のSENSEX指数は、2月1日に発表された2020/21年度の政府予算案が市場の期待に届かなかったことから急落し、節目の40,000ポイントを割り込みました。しかし、中国当局の資金供給などで中国株が上昇すると、新型肺炎による世界経済への影響が短期間にとどまるとの見方などから買戻しが入り、急反発しました。その後は、新型肺炎の感染拡大への警戒が再び広がったことや、通信会社への貸倒懸念から銀行株が売られたことなどにより上値が重くなり、41,000ポイントを挟み、もみ合う展開となっています。

【ポイント2】上昇が続くインドの物価は今後鈍化し、RBIは利下げ再開へ

■インド統計局が12日に発表した2020年1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.6%上昇しました。昨年12月の同7.4%からさらに加速し、14年5月以来の高水準となりました。ただし、悪天候で高騰した玉ねぎなどの価格はピークに達した模様です。今後、経済活動の低迷と原油価格の下落により、CPIインフレ率は鈍化するとみられるため、インド準備銀行(RBI)は先行き追加の利下げを行うと予想しています。

【今後の展開】高値圏でもみ合いが続く

■アジアでは新型肺炎の影響が懸念されるものの、中国との経済的結びつきが低いインド株式市場は域内で消去法的に選択される可能性があるほか、原油価格の下落が支えとなり、当面底堅い展開が見込まれます。一方で、企業業績見通しには改善傾向がみられず、実質的な株価バリュエーションに割安感がないことが上値を抑えそうです。

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