ブラジル中銀、利下げ後は様子見へ
0.5%利下げで政策金利4.5%、据え置き示唆

2019年12月12日

【ポイント1】0.5%の利下げ

利下げは予定通り

■ブラジル中央銀行(以下、中銀)は、12月11日の金融政策委員会で政策金利を0.5%引き下げ、過去最低となる4.5%とすることを決定しました。4会合連続の利下げで、前回10月会合で利下げを示唆していました。

【ポイント2】政策金利は4.5%

インフレ率上昇、当面据え置きへ

■声明では、今後の金融政策の方向については、経済活動やインフレ見通しなどの状況によるとしながら、「景気サイクルの現段階では金融政策の実施に慎重さが求められている」と述べ、当面は緩和姿勢を維持しながらも様子見とすることを示唆しました。

■足元のブラジルの経済指標は改善の兆しが見られます。12月に発表された7-9月のGDP成長率は前年比+1.2%と、市場予想の同+1.0%を上回りました。一方、11月のインフレ率(IPCA)は前年同月比+3.27%と、前月(同+2.54%)を上回り、8月以来の上昇となりました。

【今後の展開】経済に回復の兆しも

レアル動向は政治リスクとの綱引きに

■ブラジルレアルは11月下旬、対米ドルで過去最安値をつけました。期待外れに終わった油田入札、南米諸国で広がるデモやルラ元大統領の釈放、利下げ観測などの悪材料が重なったためと見られます。しかしその後は回復基調となり、足元では改革の進展が評価され格付け見通しが引き上げられるなど好材料も見られます。

■弊社では、ブラジル経済は2019年に1.1%成長の後、2020年は2.4%程度に回復すると予想しています。ブラジル経済に回復の兆しが見られ、中銀の利下げに打ち止めの可能性がでてきたことはブラジルレアルの上昇要因です。一方で、ブラジルをはじめ中南米の政治リスクが高まっていることが懸念され、当面ブラジルレアルの動向はこれら要因の綱引きとなると見られます。

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