インドの金融政策:予想外の据え置き(2019年12月)
RBIは政策金利を一旦据え置き、緩和姿勢は継続

2019年12月6日

【ポイント1】予想外の据え置き

政策金利は5.15%

■インド準備銀行(RBI)は12月3~5日の金融政策決定会合において、政策金利を5.15%に据え置きました。景気減速を背景に市場では6会合連続の利下げが予想されていました。

【ポイント2】上昇傾向の物価に留意

食料品価格の上振れ懸念残る

■RBIは緩和余地を認めながらも、期待インフレ率の上振れリスクから現時点では様子見が適切であると判断しました。また、景気対策やこれまでの利下げの効果を見極める姿勢を示しました。

■2019年度の実質GDP成長率見通しは下方修正した一方で、消費者物価上昇率の見通しは上方修正しました。目先、物価はRBIの目標中央値の4%を超えて加速を続けることが見込まれています。

■RBIは、緩和姿勢は継続しつつ、消費者物価上昇率が鈍化し始めるまでは追加利下げに慎重な姿勢をとると見られます。また、2020年度の政府予算案(2月1日発表予定)に景気対策が盛り込まれることにも期待していると見られ、追加利下げを行うタイミングは2月以降に後ずれする可能性が高いと思われます。

【今後の展開】RBIの緩和姿勢は継続も、追加利下げはしばらく先に

■政策金利の据え置きを受けて市場にはやや失望感が広がり、主要株価指数のSENSEXや債券市場は下落しました。今後は、経済成長とインフレが焦点になります。経済成長が回復すれば企業業績も上向くことが予想され、また、財政収支の悪化も抑制されることが期待されます。まさに、景気対策や利下げ効果の発現が待たれます。

関連マーケットレポート