世界の「投信マネー」(2019年8月)
世界的な金融緩和でMMFと先進国債券に集中

2019年9月3日

流入超過額は3カ月連続の1,000億ドル超え

■8月の投信マネーは全体で+1,254億ドル(前月+1,519億ドル)と3カ月連続で1,000億ドルを超える流入超でした。「MMF」は+1,313億ドル(同+1,091億ドル)、「債券」も+470億ドル(同+553億ドル)と高水準の流入超です。一方、「株式」は▲517億ドル(同▲140億ドル)と流出超に拍車がかかりました。

株式ファンドは「米国」、「中国」の流出超が拡大

■株式ファンドは「先進国」が▲372億ドル(同▲72億ドル)と大幅な流出超となりました。中心は「北米」の▲202億ドル(同▲41億ドル)です。 「新興国」も▲145億ドル(同▲68億ドル)でした。「GEM」が▲93億ドル(同▲33億ドル)、「EMアジア」が▲49億ドル(同▲42億ドル)でした。中心は「中国」の▲29億ドル(同▲16億ドル)でした。米中が制裁関税の発表で応酬するなど、米中交渉の不透明感が再び強まったことで、「米国」、「中国」の株式ファンドからの流出超が拡大しました。

債券ファンドは引き続き「北米」が中心。
金融緩和への期待から「先進国」への流入超が継続する見通し

■債券ファンドは、「先進国」が+515億ドル(同+465億ドル)と8カ月連続の流入超です。中心は「北米」で+347億ドル(同+300億ドル)です。一方、「新興国」は▲45億ドル(同+88億ドル)の流出超に転じました。中心は「GEM」で▲38億ドル(同+70億ドル)です。

■米中が貿易交渉で対立を続ける中、世界景気の先行き不透明感は高まっています。米連邦準備制度理事会(FRB)は7月に続き、9、10、12月に利下げを実施する見通しで、欧州中央銀行(ECB)も9月に利下げを実施すると予想されます。世界的な金融緩和への期待から、「北米」を中心に、「先進国」の債券ファンドへの資金流入が継続する見通しです。

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