業績悪化懸念を織り込む日本株式市場
業績底入れのタイミングは20年第1四半期頃か

2019年8月21日

【ポイント1】年初の水準にほぼ戻る

TOPIXの予想PERは年初来の11倍台

■日本株式市場は、調整基調が続いています。米中貿易摩擦の影響で日本企業の業績が悪化傾向にあり、これが投資家のセンチメントを悪化させていることなどが背景です。東証株価指数(TOPIX)は8月13日以降、終値ベースで1,500ポイントを割り込み、予想株価収益率(予想PER)が11倍台をつけるなど、年初の水準にほぼ戻った状態です。

【ポイント2】業績底入れは20年第1四半期頃か

米国と欧州の景況感の改善に期待

■今後は、日本の企業業績の悪化がいつ底入れするか、が重要なポイントになりそうです。業績の見通しに対して、米国、中国、欧州、日本の景況感の見通しなどを用い、マクロ面から試算しました。その結果、米国から中国への追加関税が発動されなければ2020年2月頃、発動されれば4月頃と予想されます。地域別では中国の景況感の改善には時間がかかる見通しですが、米国と欧州の景況感の改善が期待されます。

【今後の展開】来年年初にかけて日本の株式市場は徐々に回復すると期待

 ■この業績見通し等を前提に、今後の株価の見通しを考えてみます。まず、バリュエーションですが、予想株価収益率は11倍台となっており、業績の悪化を相当程度織り込んでいると考えられます。

■次に、株価と業績の関係を見ると、業績の回復に先行して株価が上昇する傾向が確認できます。日本も緩やかですが景況感の改善が期待できそうです。株価はこうした動きを事前に織り込むと考えられることから、来年年初にかけて日本の株式市場は徐々に回復すると期待されます。

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