戻り基調が継続する日本株式市場
「電気機器」の業績モメンタムは改善方向、広がりに注目

2019年4月16日

【ポイント1】戻り基調が継続する日本株式市場

昨年安値から2桁の上昇

■日本株式市場は、日経平均株価が約4カ月ぶりに2万2,000円台を回復するなど堅調に推移しています。昨年12月25日の安値から4月15日までの上昇率を見ても、日経平均株価が+15.7%、東証株価指数(TOPIX)が同+15.0%、小型株を代表する指数であるTOPIX Smallが同+18.4%と、2桁の上昇となり堅調です。

【ポイント2】予想株価収益率に割高感はない

主な上昇要因は外部環境の好転

■ここまでの株価上昇は主に、米国株式市場の上昇や中国景気に対する懸念の後退など、外部環境の好転によってもたらされています。足元(4月15日)の予想株価収益率はTOPIXが12.6倍、TOPIX Smallが14.1倍とともに割高感はありません。

【今後の展開】「電気機器」の業績モメンタムは改善方向、他セクターへの広がりに注目

■今後の日本株式市場は、外部環境の好転が継続することと日本企業の業績見通しに明るさが見えることがカギとなりそうです。外部環境は、依然としてトランプ大統領の貿易交渉は懸念材料ですが、米中景況感に明るさが見え始めており、好悪材料が交錯する可能性があります。一方、日本企業の業績見通しは引き続き厳しいものとなりそうです。業績予想の勢い(モメンタム)を見るリビジョンインデックスを見ると、TOPIXが▲30%台を付けた後好転の兆しが見えたものの、再び低下しています。TOPIX Smallは悪化に歯止めはかかっているものの、回復傾向は強まっていません。また、主要業種で見ると、「電気機器」の下振れ度が低下し、改善方向に向かっているものの、「情報・通信」、「輸送用機器」は悪化に歯止めがかかっていません。4月下旬以降に発表される、3月期決算企業の2019年度の業績見通しで主要セクターの業績に改善傾向が確認できるかが注目されます。

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