10月のブラジル市場は堅調推移
ボルソナロ氏勝利を好感、中銀は政策金利据え置き【デイリー】

2018年11月1日

【ポイント1】10月の株式市場は堅調

通貨レアルも急反発

■10月に大統領選挙が行われたブラジルの金融市場は、堅調な展開となりました。主要株価指数のボベスパ指数は、前月末比+10%と大幅高となり、過去最高値に迫りました。通貨レアルも対米ドルで同+8%と大きく反発しました。10月初旬以降世界の株式市場が下落するなかでも、財政規律を重視するボルソナロ氏の大統領選勝利への期待が上回り、ブラジルの金融市場は独歩高となりました。

【ポイント2】中銀は政策金利据え置き

市場の予想通り

■ブラジル中央銀行(中銀)は10月31日の金融政策委員会で、全会一致で政策金利を6.50%に据え置きました。政策金利据え置きは5会合連続です。通貨レアルが堅調に推移するなか、市場も据え置きを予想していました。

■中銀は声明文で、足元のインフレ率は適切な水準にあると評価しました。9月の消費者物価は前年同月比+4.5%と、中銀の物価目標レンジの中心付近にあります。また、インフレ率見通しを2018年が+4.4%、19年が+4.2%と想定しています。

【今後の展開】市場は議会における連立交渉や多数派工作に注目

■インフレ率が中銀の目標付近にあり、財政健全化を目指すボルソナロ氏の大統領選勝利でレアルの売り圧力が和らいでいるため、中銀は当面金融政策を維持するとみられます。

■今後の市場の焦点は、ボルソナロ次期政権の経済政策の実現性に当たりそうです。ボルソナロ氏の社会自由党は第2党に躍進したとはいえ、下院で議席が1割程度の少数与党です。国営企業の民営化や年金制度の改革には、30もの政党が乱立する議会で、野党の協力を取り付け、多数派を形成する必要があります。差別発言を繰り返すボルソナロ氏に対する批判も多いなか、新政権の政策実現に向けた、議会における連立交渉や多数派工作の成否が注目されます。

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