日本株式市場の見通し
変動性の高まりは収束の方向へ【デイリー】

2018年2月20日

【ポイント1】変動性の高まりは収束の方向

日経平均VIはピークアウト

■日本株式市場は、米国金利の上昇を背景とした米国株式市場の調整と米ドル安/円高の進行などから大幅な調整を余儀なくされました。その過程で、日経平均VIも大幅に上昇しました。

■日経平均VIは、市場が期待する将来1カ月の変動率を推定した指数です。過去の経験則では、30%~40%程度まで上昇すると株式市場の底入れの目安になると考えられます。今回は2月9日に36.1%まで上昇し、19日は22.2%まで低下しました。

【ポイント2】株価調整に一巡感

景気・業績を再評価

■19日の日経平均株価指数は、前週末比428.96円高の2万2,149.21円と、2万2,000円台に乗せて引けました。為替市場での急速な円高警戒感が和らいだことや好調な企業業績などを背景に、株価調整が一巡した可能性があるとして買いが集まりました。予想株価収益率も16.2倍(Bloombergによる12カ月先予想利益)と2011年以降の平均値(15.8倍)近くに戻っており、割高感は和らいでいます。

【今後の展開】日本株式の円高抵抗力に注目

■円高は2月16日まで続き、一時円/米ドルレートは105円台半ばと1年3カ月ぶりの高値まで上昇しました。一方、日経平均株価指数は、円高が進んでいた15日から反騰に転じました。振り返れば、2016年、17年も円高が進む過程でも株価は大幅な調整とはなりませんでした。また、2015年は今よりはるかに円安水準ですが、株価は今の方が高い水準にあります。

■こうした日本株式の円高に対する抵抗力が今後も強まるかが注目されます。背景の一つには、日本企業の為替抵抗力の向上に伴う輸出競争力の回復が挙げられます。世界経済が回復する中、輸出数量も伸びる環境となっています。輸出企業にとって追い風が吹いており、業績の上振れにも注目が集まりそうです。

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