好調さが続くユーロ圏経済(2018年1月)
10-12月期も潜在成長率を上回る成長を実現【デイリー】

2018年1月31日

【ポイント1】堅調な経済成長

景況感も良好な水準を維持

■2017年10-12月期のユーロ圏の実質GDP成長率(速報値)は前期比+0.6%、前年同期比+2.7%となりました。ユーロ圏経済は、1%台前半と見られる潜在成長率を上回る拡大が続いています。

■欧州委員会による1月のユーロ圏総合景況感指数は114.7と、前月の115.3から改善が一服しました。また、鉱工業やサービス業の信頼感指数は市場予想を下回りましたが、良好な水準を維持しています。

【ポイント2】物価上昇は停滞気味

ECBは今月から量的緩和を縮小

■ユーロ圏の12月の消費者物価指数は前年同月比+1.4%でした。欧州中央銀行(ECB)が目標とする+2%近傍を下回っているものの、需給ギャップの縮小や原油価格の上昇により、今後は上昇率が緩やかに高まってくると考えられます。

■ECBは、1月下旬の理事会で、政策金利を据え置きました。量的緩和策については、今月から資産購入額を月300億ユーロへと半減します。期間は2018年9月末までとなっています。

【今後の展開】利上げは2019年に実施へ

■市場ではECBの金融緩和姿勢が変化したとの見方が優勢となり、ドル安ユーロ高が進みました。これに対し、ドラギ総裁は年内利上げの可能性を否定したほか、米高官によるドル安を容認する発言をけん制しました。将来の金融政策に対する考え方を示すフォワードガイダンスの変更は、年央にかけて行われると見られます。

■ユーロ圏経済は依然堅調で、今後は物価や賃金の上昇ペースが徐々に高まると考えられます。ただしその上昇ペースは緩慢なものにとどまると見られ、利上げは2019年に実施されると見込まれます。当面は現在の低金利や輸出などに下支えされて、ユーロ圏経済は好調さが続くと予想されます。

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