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2018年も好調な米国企業業績見通し
2018年は2桁増益セクターが増加【デイリー】

2018年1月17日

【ポイント1】10-12月期の業績は好調

エネルギー、素材、情報技術がけん引

■S&P500種採用企業の2017年10-12月期決算は前年同期比+11.9%(トムソンロイター集計1月16日付)となる見通しです。2017年7-9月期(同+8.5%)から伸びが加速した模様です。

■セクター別に見ると、「エネルギー」は同+136.3%( 前期は同+162.6 % ) 、「情報技術」は同+15.8%(前期は同+24.2%)と伸び率は低下しましたが高水準を維持しました。また、「素材」は同+25.7%と前期(同+7.0%)の伸びを大きく上回りました。資源価格の改善と安定が寄与しています。

【ポイント2】「金融」の増益に注目

足元の1株当たり予想利益も大幅上昇

■「金融」は、2017年7-9月期に前年同期比▲7.3%でしたが、10-12月期は同+11.7%と増益に転じました。金融政策の正常化が進む中、緩やかな利上げを背景に利ザヤの改善が期待できそうです。

■また、「金融」の1株当たり予想利益(12カ月先予想)を見ると、2017年12月から大きく上昇しています。12月22日に米税制改革法が成立しており、法人税率引き下げの効果が期待される見通しとなっています。

【今後の展開】2桁増益セクターが増加

法人税率引き下げで利益押し上げ

■2018年も2桁の増益が続く見通しです。米国企業を取り巻く環境は引き続き良好ですが、直近の業績見通
しでは法人税減税の効果が織り込まれ始めました。法人税減税は、中小企業の業績にプラスの効果をもたら
すとともに、「金融」や「輸送用機器」などのセクターも恩恵を受けると考えられます。減税効果も加わることで
2桁増益となるセクター数が、2018年は全11セクター中7と、2017年の4を上回る見通しです。

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