アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年12月)
17年の香港、シンガポール市場は3割を超える上昇【デイリー】

2018年1月16日

【ポイント1】12月も堅調地合いが続く

景気回復や好業績を好感

■17年12月のアジア・オセアニアのリート市場を現地通貨ベースでみると、世界的に金利が上がる中でも、景気回復を背景に堅調な業績などが注目されて上昇しました。

■シンガポール市場は、景気や不動産市況の改善期待から月間を通じて上昇基調で推移しました。

■香港市場は、想定以上の高値で物件を売却した、主要銘柄のリンク・リートが牽引して上昇しました。

■オーストラリア市場は、仏小売大手に買収を提案された豪小売大手のリート価格が上昇したことが市場の主な押し上げ要因となりました。

【ポイント2】17年の騰落率は大幅上昇

世界の主要リート市場の中で突出

■17年12月の騰落率は円ベースでみても、3市場ともに続伸しました。12月は円相場が各通貨に対して円安となり、為替効果がプラスに寄与しました。

■17年の騰落率を円ベースでみると、香港、シンガポール市場は3割を超え、アジア・オセアニア市場全体でも2割近い上昇となるなど、世界の主要リート市場の中で突出しています。

【今後の展開】好業績や相対的に良好な財務状況から堅調持続

■アジア・オセアニアのリート市場は、世界景気の拡大が域内の景気に波及することで、不動産市況の改善や物件売買などを通じた着実な業績拡大が続くことが期待されます。また、他の主要リート市場との比較において、配当利回りが相対的に高く、財務状況が良好であるため、投資家の評価が一段と向上する可能性があります。アジア・オセアニアのリート市場は、米欧の金融政策が正常化に向かい、金利が上昇基調にある中でも、引き続き堅調な展開が期待されます。

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