インドの経済・市場動向(2018年1月-1号)
株式市場は上昇基調、債券市場は弱含み【デイリー】

2018年1月11日

【ポイント1】インド株式市場は続伸

過去最高値を更新

■2017年12月のインド株式市場は堅調に推移しました。主要株価指数のSENSEX指数は、12月末にかけて34,000台に上昇し、過去最高値を更新しました。17年7-9月期の実質GDP成長率が前期から上向いたことに加えて、12月上旬に行われた州選挙での与党勝利を受けて、モディ政権の経済改革への期待が高まったことが背景です。株式市場は、18年1月に入ってからも堅調地合いを維持しています。世界的な株高を背景に、SENSEX指数は連日高値を更新する展開となっています。

【ポイント2】インド債券市場は続落

財政赤字拡大を嫌気

■一方、12月のインドの債券市場は続落しました。長期金利の指標である10年国債利回りは、月初の7.0%台から月末には7.3%台へ上昇(債券価格は下落)しました。債券市場では財政赤字の拡大が嫌気され、17年9月以降売りが優勢となっています。12月下旬にはインド政府が国債増発を発表したことを受けて一段安となり、長期金利は一時7.4%を付けました。18年1月に入ってからは長期金利は7.3%台でもみ合っています。

【今後の展開】株式市場は堅調維持、債券市場は2月の予算案が注目される

■インド株式市場は、世界的に適温相場が続くことが見込まれる中で、経済の高成長や政府による経済改革への期待が広がっていることから、今後も堅調な展開が予想されます。

■インド債券市場は、2月1日に発表される政府の18年度(18年4月~19年3月)予算案が注目されます。19年前半に予定される総選挙をにらんで財政が拡張的になるようであれば、インド中央銀行は将来の財政赤字拡大、物価上昇を警戒し、金融政策を引き締め姿勢に転換する可能性があるためです。

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