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2016年の「米大統領選挙」(米国)【キーワード】

2015年4月22日

<今日のキーワード>
米国では2016年に大統領選挙が行われます。大統領選挙は4年ごとの夏季オリンピックと同じ年に実施され、投票日は11月の第1月曜日の次の火曜日と定められています。2016年は11月8日が投票日です。民主党のヒラリー・クリントン前国務長官は4月12日に大統領選挙への立候補を表明しました。党候補の本命とされる同氏の出馬表明により、実質的に選挙戦の幕が開きました。

【ポイント1】民主党候補者の顔ぶれ

クリントン氏が最有力候補
■クリントン氏は、2008年の大統領選挙における党候補の指名争いで現大統領のオバマ氏に敗れて以来2回目の立候補となり、米国史上初となる女性大統領を目指します。

■民主党候補としては、ジョー・バイデン副大統領、エリザベス・ウォーレン上院議員、マーチン・オマリー前メリーランド州知事の名前も挙がっています。現時点では、知名度が高く女性層からの支持も厚いクリントン氏が党の指名を獲得するとの見方が強いようです。

【ポイント2】共和党候補者の顔ぶれ

ブッシュ氏とウォーカー氏の2強
■大統領のポスト奪還を狙う野党の共和党では、テッド・クルーズ上院議員、ランド・ポール上院議員、マルコ・ルビオ上院議員の3名が正式に出馬表明をしています。

■ただ支持率はブッシュ前大統領の弟、ジェブ・ブッシュ氏とウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事がこれらの候補者に先行し、「2強」といわれています。ブッシュ氏は知名度が高く、ウォーカー氏は保守派草の根運動「茶会」の支持を集め、ともに近く出馬表明が見込まれます。

【今後の展開】候補者や政策が絞られるにつれ相場の材料となる可能性が高まる

■党の大統領候補は来年7月に決定
今後のスケジュールは、今年夏以降に両党の予備選候補者による討論会が開催されます。2016年1月~2月に、最初の党員集会がアイオワ州で開催され、投票による最初の予備選挙がニューハンプシャー州で開催されます。予備選挙は来年6月まで全米各州で開催され、7月の全国大会で党の大統領候補が決定します。

■今後の進展に注意が必要
米経済の底堅い成長が見込まれるなか、両党や各候補がどのような政策方針を打ち出して争点とするかに注目が集まります。大統領選挙は1年半以上の長期戦ですが、候補者や政策が絞られるにつれ、相場の材料となる可能性が高まります。金融市場の変動要因となることも予想されるため、今後の進展に注意が必要です。

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