『配当』ってどうやって決まるの?~『配当』①~【キーワード】

2017年9月8日

<今日のキーワード>
株式への投資と聞くと、株価の上昇、下落を思い浮かべる人が多いと思います。実は、長期投資の投資収益の観点では、『配当』からの収益も非常に重要です。また、『配当』に前向きな企業には、株価のパフォーマンスが良い企業も少なくありません。本マーケットキーワードでは、『配当』に焦点を当てたレポートをシリーズで発行します。『配当』を様々な角度からチェックしてみますので、資産形成にお役立て下さい。

【ポイント1】『配当』って何?

企業の株主に対する利益配当

■『配当』とは、企業の株主への利益の分配をいい、決算期末に株主名簿に載っている株主に対して保有する株式に比例して分配します。通常は決算時に分配されますが、中間配当、4半期配当を実施する企業もあります。特別な利益がある年や会社の記念の年には、特別配当、記念配当が行われることがあります。

【ポイント2】『配当』ってどうやって決まるの?

企業が利益水準など総合的に判断して決定

■企業は決算時の利益、剰余金、保有現金などと新年度の業績や設備投資、現金収支の見通しなどを分析した上で、株主に対する還元方針などを総合的に勘案して『配当』金額を決定します。剰余金の処分案として株主総会で承認を得た後、『配当』が実施されます。ただし、会社法の改正に伴い一定の条件をみたし、定款で定めれば取締役会の議決でも可能です。

■『配当』を受け取るには決算期末に株主名簿に載る必要があります。株式の受渡しに3営業日を要するため、『配当』を受ける権利がなくなる期末の2営業日前を配当落ちと言います。

■配当性向は当決算期末(権利確定日)に当期純利益の内、配当金の支払いに向けた額の比率で株主還元の尺度です。また純利益の内、配当金と自社株買合計の支払いに向けた比率を総還元性向と言います。

【今後の展開】超低金利が続く中『配当』への注目は高い

■超低金利が続いており、日本の長期金利は当面ゼロ%近辺で推移すると見込まれます。2%程度の利回りがある『配当』の魅力は高まっています。株式投資にあたっては、企業業績やバリュエ-ションの分析に加えて、『配当』に注目して配当性向、株主還元方針、増配余地なども検討すると、効果的と見られます。

関連マーケットレポート