身近で広がる「自動運転車」(日本)【キーワード】

2017年4月24日

<今日のキーワード>
AI(人工知能)が産業界や私たちの生活で存在感を増すなか、自動車業界では「自動運転車」の開発が進められています。身近なところでは、歩行者や障害物などを感知して事故予防を助ける自動ブレーキなどの普及が進んでいますが、将来的には人が運転操作を全く行う必要がない完全「自動運転車」の実用化が目指されています。運転席に人がいない車が身近に走る日もそう遠くはなさそうです。

【ポイント1】「あっ!運転席にだれもいない・・・!」そんな光景が日常に?

国家戦略特区など公道での実証実験に向け、5月にも警察庁が基準案を決定予定

■「自動運転車」の実用化に向けては、各地で様々な実証実験が行われています。こうしたなか、東京都は国家戦略特区の仕組みを活用して、羽田空港周辺の公道で、運転席にドライバーが不在の完全「自動運転車」の実証実験をするための取り組みを3月から始めました。

■これまで警察庁は、ドライバーがいない「自動運転車」の公道での走行を認めてきませんでした。これに対し、遠隔型で無人の「自動運転車」の道路使用許可を得るために、遠隔操作をする人がドライバーに課された法的な義務を負うことなどを盛り込んだ基準案が5月中にも正式決定される見込みです。このことにより、ドライバーがいない「自動運転車」の実証実験が可能となり、実用化に向けての動きが加速すると思われます。

【ポイント2】宅配便を乗せた無人の「自動運転車」がやってくる!

宅配便大手が「自動運転車」導入を見据えた
新サービスを開始

■「自動運転車」の普及により、交通事故の削減や交通渋滞の緩和などの様々な社会問題の解決が期待されています。ドライバー不足の解消も期待される効果の一つです。今月、宅配便大手のヤマト運輸とIT大手のDeNAは、ロッカー式の保管ボックスを搭載した配達車を指定した場所に呼ぶことができる「ロボネコヤマト」のサービスを開始しました。これは国家戦略特区である藤沢市で来年3月末まで行われる実証実験で、期間中はドライバーが運転するとされていますが、来年を目処に一部の配送区間で「自動運転車」の導入も見込まれています。

【今後の展開】「自動運転車」は実証実験を重ね、実用化が着実に近づく

■「自動運転車」は、自動車業界を始め関連企業での技術革新に加え、実証実験で経験を重ねることでその実用化が着実に近づいています。上述の警察庁の道路使用許可のための基準案など、ルールの整備も進むことで、運転席に人がいない完全「自動運転車」を目にすることも増えそうです。

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

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