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「酉(とり)年生まれ」と「新成人」(日本)【キーワード】

2017年1月10日

<今日のキーワード>
総務省は国勢調査の結果やその他の人口関連統計から、毎年1月1日時点の「新成人」と「十二支別(今年は酉年)」の人口を推計して発表しています。「新成人」は前年の1月から12月に20歳を迎えた人です。この統計は1968年(昭和43年)に始まり今年で50年目となりました。「新成人」の人口は1994年をピークに減少傾向で、一層の少子化対策の実現が急務となっています。

【ポイント1】「酉年生まれ」は943万人で十二支の中で最も少ない

酉年では今年48歳になる人が最も多い

■1月1日現在における「酉年生まれ」の人口は943万人で総人口1億2,686万人に占める割合は7.4%となっています。十二支の中で最も多いのは丑(うし)年生まれで、1,108万人となっています。「酉年生まれ」の人口を出生年別に見ると、1969年生まれ(今年48歳になる人)が185万人と最も多く、この年代を挟んで、上下の年代に向けて綺麗なピラミッド型の人口構成となっています。

【ポイント2】「新成人」は123万人

「新成人」の割合は1%以下

■今年の「新成人」(今年1月1日現在20歳)の人口は、前年比+2万人の123万人と、2年ぶりに増加しました。最近では、第二次ベビーブーム世代(1971~74年生まれ)が成人となった1994年の207万人がピークでしたが、それ以降は減少傾向となっています。

■第一次ベビーブーム世代(1947~49年生まれ)が成人となった1960年代後半には、総人口に占める「新成人」の割合は2%台でしたが、その後は概ね低下傾向となり、今年の「新成人」の割合は0.97%まで低下しています。

【今後の展開】より積極的な少子化対策の実現が急務

■2016年の出生数(推計値)は、98.1万人と戦後初めて100万人を割り込みました。最新2015年の合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の平均数)は1.46と、2005年の1.26を底として緩やかながら上昇傾向です。しかし、第二次ベビーブーム世代が40代半ばに入り、出産する女性の数は今後も減少傾向となることから、出生数、ひいては「新成人」の数も減少傾向となる見込みです。政府はこれまでにも様々な少子化対策を行っていますが、昨年は“保育園落ちた”とのネット投稿が国会でも大きく取り上げられるなど、待機児童問題が改めて表面化しました。働く女性が増える中、子育て世代に限らず、国や地域が社会全体で子供を産み育てることをサポートするなど、より具体的で積極的な対策の実現が急務と考えられます。

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