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「季節予報」によれば今年は暑い夏に(日本) 【キーワード】

2016年5月6日

<今日のキーワード>
気象庁は、「季節予報」を発表しています。「季節予報」とは、1カ月間、3カ月間といった期間を対象として大まかな天候を予報するものです。季節商品の売れ行きが景気に与える影響は大きいため、夏と冬の「季節予報」は、特に注目されます。中でも季節の入り口の天候が、衣料品などでは大事です。今年の5月~7月の3カ月間は、降水量は平年並みですが、高めの気温となると見込まれ、暑い夏となりそうです。

【ポイント1】季節予報は1カ月から3カ月、6カ月先を予報

4月25日に5月から7月の3カ月予想を発表

■季節予報には、4種類の予報があり、予報期間や発表日が異なります。予報期間は、1カ月、3カ月に加え、暖候期や寒候期は6カ月先まで予想します。4種類の予報はそれぞれ定期的に発表されます。4月25日に発表された3カ月予想は、5月から7月の天候見通しとなります。

【ポイント2】今年の夏は暑そう

3つの階級で判断

■季節予報では、1カ月や3カ月間の天候(気温や降水量)を平年と比べて、「低い(少ない)」、「平年並み」、「高い(多い)」の3つの階級で示します。1981年から2010年までの30年間の値のうち、11番目から20番目までを「平年並み」として、上下で3つに分けます。次回、計算期間が見直されるのは2021年で、1991年から2020年の値に更新されます。

■4月に発表された3カ月予報によれば、平均気温は、東日本、西日本、沖縄・奄美で高くなる見通しです。降水量は、東日本や西日本太平洋側で多く、他の地域は平年並みとなる見通しです。

【今後の展開】足元の景況感は足踏みだが暑い夏が消費へのプラス効果に

■足元の景況感は足踏み状態です。1-3月期の小売業販売額は前期比▲2.3%と昨年10-12月期の同▲0.2%よりも悪化しました。ただ、3月単月は、前月比+1.4%と5カ月ぶりに増加に転じました。一方、就業者数も増加傾向にあり、労働市場は堅調です。

■賃金の上昇が限定的なことから、なかなか消費にお金が回らない状況です。こうした中、夏が暑くなれば、飲料やエアコン、夏物衣料販売の増加が期待できます。訪日外国人旅行者も増加傾向を続けていることから、夏場にかけて消費の拡大が見込まれます。

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