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注目を集める「ラップ」型運用商品(日本)【キーワード】

2015年4月14日

<今日のキーワード>
「ラップ」型の運用サービスは、投資家が銀行や証券会社などの金融機関から、投資商品の選定、売買、管理、アドバイスなどを受けるオーダーメイドの資産運用サービスです。資産運用のプロが様々なサービスを包み込む(wrap、ラップ)ようにして提供する口座は、「ラップ」口座と呼ばれており、ファンド「ラップ」や「ラップ」型投資信託(投信)といった商品にも広がりを見せつつあります。

【ポイント1】ファンド「ラップ」は、投資のプロがファンド選定

市場環境の変化に応じて組み替えも
■「ラップ」口座では、金融機関が投資家の資金を株式などの各種金融商品で運用します。主に富裕層向けのオーダーメイドのサービスで、最低運用額は数千万円からの例が多いと言われています。

■「ラップ」口座の種類の一つとして、ファンド「ラップ」という形態が近年注目を集めています。投資対象を主にファンド(投資信託)に絞り、最低運用額を数百万円程度とすることで、通常の「ラップ」口座に比べて利用しやすくなっています。

■ファンド「ラップ」では、世界各国の様々な資産に投資する投資信託を組み合わせて運用します。個別の投資家に対しては、それぞれのリスク許容度などに応じて、プロの目でファンドが選ばれ、組み合わせが工夫されています。市場環境の変化に応じて随時組み替えが行なわれるのも特徴です。投資のプロにお任せするサービスと言えるかもしれません。

【ポイント2】さらに小口化した「ラップ」型投信も

市場環境に応じて投資家がスイッチ可能
■ファンド「ラップ」と類似したサービスを一つの投資信託として提供するのが「ラップ」型投信です。通常は、リスク特性の異なる複数のファンドが用意され、投資家はそれぞれのリスク許容度に応じて選択可能です。「ラップ」型投信では各種資産のインデックスファンドやETF(上場投資信託)を様々に組み合わせて運用されています。

■また市場環境の変化などに応じて自分の判断により異なるファンドの間で “スイッチ”することができるサービスもあります。

【今後の展開】投資のプロの助言を得ながら、長期的視点での分散投資に適す

■専門知識でしっかり運用
ファンド「ラップ」は、自分で運用するよりも、投資のプロの助言を受けながら、専門知識により長期的な視点で分散投資をするほうが良いと考える投資家に適していると言えます。投資の初心者にも向いているかもしれません。その対価としての手数料がある場合が一般的です。

■NISA口座や累積投資を「ラップ」型投信で
「ラップ」型投信には、ファンド「ラップ」と同じタイプの運用を最低1万円といった少額から始められる商品があります。また、NISA口座や累積投資制度が活用できる場合もあります。最初は小口から、月々少しずつ、税制面のメリットを受けたいといったニーズに合った商品と言えそうです。

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