ホームマーケット日々のマーケットレポート【キーワード No.1,317】2014年のGWは「短期間で行ける」がポイント(日本)/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

【キーワード No.1,317】2014年のGWは「短期間で行ける」がポイント(日本)

2014年4月25日

1.2014年の「ゴールデン・ウィーク」は?

 今年の「ゴールデン・ウィーク(以下、GW)」は、日並びが悪く、まとまった休日は5月3日(土)~6日(火)の4連休だけという人も多いと思われます。例年のGWは、4月の最後の週末の前後から5月の3連祝日前後までを指し、日並びによっては大型連休となります。今年は4月26日(土)・27日(日)の週末から5月6日(火)まで、その間の平日に休暇を取得すれば最大11連休となりますが、飛び石休暇が取得しにくい場合も多いと見られ、休日の日数が例年の半分程度の人も多いのではないでしょうか。

2.最近の動向

 大手旅行代理店のJTBが発表した2014年のGWの旅行動向に関する調査(4月25日~5月5日、出発日基準)によると、この期間の総旅行者数は前年比▲3.8%の約2,244万人と、過去最高を記録した昨年から減少するものの、過去3番目に多い水準となる見込みです。日並びの影響から、GW後半の4連休に旅行が集中しているようです。
 国内外の別にみると、国内旅行者数は同▲3.6%の約2,196万人、海外旅行者数は同▲11.4%の約47万人と推計されています。昨春よりも円安が進行していることや、国際関係の影響で比較的短期間で行ける中国、韓国への旅行者数が昨年に引き続き減少すると見込まれることから、海外旅行者数の減少幅が大きくなっています。

3.今後の展開

 旅行の平均費用を見ると、国内旅行は前年比▲4.2%の34,400円、海外旅行は同+8.1%の249,500円と推計されています。海外旅行は、日並びの影響から短距離の旅行の方が人気がありますが、円安や燃油サーチャージ上昇の影響から費用の増加が見込まれています。同調査内の旅行支出に対するアンケートでは、「支出を増やしたい」との意向が11.1%と、前年の25.1%から大幅に低下しました。消費税増税直後ということもあり、旅行についても節約志向が高まっているようです。ただし、「支出は同程度」とする割合は57.5%と依然高く、節約しつつも旅行への支出はある程度確保したい、との意向が表れていそうです。欧州方面を中心にGW前の出発に人気が集まるなど、少しでも安く旅行しようと工夫する動きもみられています。少しでも安くということでは、格安航空会社(LCC)の座席供給量が増加していることは旅行人気を後押ししそうです。また、3月30日には羽田空港の年間の国際線発着枠が1.5倍に拡大されており、こうした利用者の利便性向上や旅行の選択肢の拡大が今後の旅行支出への追い風となりそうです。

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